ヘレンバンナーマンによって1899年に刊行された「ちびくろさんぼ」は昭和の時代から誰もが知っていて、現在も日本国中で劇的に愛されている絵本シリーズ。「ちびくろさんぼ」はすでに国民的キャラクターとなりました。
今回ご紹介する「うーふとむーふ・ちびくろふたごのだいぼうけん」は「ちびくろさんぼ」シリーズから生まれたサイドストーリーとして「ちびくろさんぼ・3」の作者:こじまよしみが新しい物語を書き下ろしました。ファンタジーあふれ不思議な奇跡がおこる、あたらしい冒険物語が再び始まります!
「うーふとむーふ」のお話の中では、たくさんの魔法と奇跡がおこります。ちいさなふたりの好奇心から始まる物語には、魔法と自然の神秘がたくさんちりばめられています。ふたりがジャングルで出会う「生きているモノ」はすべてが、この本の中では、宝物のような命の輝きと生きるテーマを持って登場します。
自然の不思議、大自然のなかで生きる楽しさ、動物と自然と人間の関わり、家族のあり方、食べ物のありがたみ、弱者へのいたわり、今の時代にこそ求められ、子どもたちにもぜひ知って欲しいエッセンスが詰まった心温まるハートフルで最高のファンタジー作品として評価されています。
ちびくろさんぼの双子のきょうだい、うーふはとむーふが繰り広げる冒険世界
ある日、好奇心いっぱいのふたごのきょうだい、うーふとむーふはいたずらなサルを追いかけてジャングルの中に入ってゆきます。うーふのリボンが不思議な魔法をもった青いチョウチョに変化し、そのチョウチョに導かれ、動物たちの集まる広場へやってきます。すると、むーふのポケットで眠っていた赤いカメが起きて、動物たちの声がわかるようにほんやくしてくれるのでした。
森の中でふたりが見たものは?
そして森から思いがけない宝物をもらいお家に急いで帰るふたり・・・。
最後は夢のように美しいシーンで終わる、ハートフルでミステリアスな物語です。
いつの時代なのか?どこの国なのか?または夢の世界なのか?それはその人が自由に想像してくれれば良いのです。宇宙のどこかにあって必ずどこかに存在する想像の世界。信じる心をもっていろいろな世界をのぞいてみると、不思議な宝物のような奇跡がこの宇宙には隠されていることを知り、見つけることができます。
このお話を読んでいろいろなことを想像してほしい、そしてその子なりの世界を作って、楽しんでほしい・・・そんな願いからこのお話は、あまり説明を加えず、絵の表現もシンプルに作りました。
子供のころに読んだり見たり経験したことは、一生の印象となって心の奥深くに刻まれます。想像力は子供の心に一番必要なエッセンス。それは大人になった時に、大きな力となって、その人の人生を豊かにしてくれると確信しています。
作品の色彩やコントラストなど、現代アフリカのポップアートを思わせる光や大地、生命力に溢れた表現は直接人間の五感に訴える素晴しいものとなっています。
一日の冒険の最後に、うーふとむーふは家族のいるところへ帰ります。ジャングルの中で出会った出来事は家族の愛に包まれて、冒険も好奇心も、不思議な体験もすべては一日の終わりに平和な思い出として家族の中で夢物語のように静かに終わるのです。命の大切さ、愛、優しさ、自然そして最後には美しいグラフィックとインパクトのあるページとともに、ジャングルを舞台にストーリーが展開します。
ヘレンバンナーマンが残した素晴らしい作品「ちびくろさんぼ」をさらに多くの人に知ってもらいたいという願いと、トリビュートの気持ちから本作品は作られています。
物語をさらに立体的に世界観を豊かにするものとしてCD-DVD制作しました。音楽は日本のファンクミュージックをリードするダンス☆マンが作曲編曲、子供も大人も思わず体を動かしたくなり、心と体で楽しめる軽快な70年代風の音楽に仕上がっています。ブラックミュージックのエッセンス。今や世界中のポップミュージックやダンスミュージックは黒人音楽の影響を抜きにはできないのは言うまでもなく、この曲についてもそのような音楽への愛があって作られた作品です。
アニメーション製作は株式会社GLOBEと「それゆけ!アンパンマン」の阿部司(NEC マルチメディアアート大賞 '97 受賞)との共作になります。アニメーションはたくさんの動物が登場してほのぼのとしてとにかく楽しい作品に仕上がりました。
ビデオクリップ配信を先行させた後、CDとDVDを子会社のアミューズソフトエンターテインメント株式会社より発売しました。
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